「裸足(はだし)の国で靴を売る」話を知っていますか?
こんにちは。いかがお過ごしですか。
今日はマーケティングの教材でたまに使われる「裸足(はだし)の国で靴を売る」というお話をしてみたいと思います。
すでにご存知の方も多いかと思います。
結論は、「マーケティングに正解は無い」という話になるのですが、結論に至るプロセスが面白いのでご紹介いたします。
この話のネタはきみあき先生の起業酔話からいただいております。
リンクを貼ってありますので、こちらからどうぞ。
二人の靴のセールスマンの話
裸足の国へ二人のセールスマンが行った
二人の靴を売るセールスマン、Aさん、Bさんから話が始まります。
Aさん、Bさんはアフリカのある国へ派遣されました。この国はまだ国民が裸足で生活をしていて、靴というものを知りません。
Aさんは人々が裸足で生活をしているのを見て、この国の人たちに靴を売ることができると考えました。
靴のニーズはたくさんあると考えました。
一方のBさんは、人々が裸足で生活をしているのを見て、この国の人たちには靴を売ることはできなりと考えました。
靴のニーズはないと考えました。
Aさんは帰るときに見本の靴を5足おいて帰ってきました。
Bさんはこの国で靴を売ることを早々に諦めて、隣の国民が靴をすでに履いている国へ行きました。
見本の靴を置いて帰ったAさんは?
裸足の国へ靴の見本を5足おいてきたAさんは再びこの国を訪れました。
5足の見本を見た裸足の国民の一部の人たちは靴に興味を持っていました。
そこで、再びAさんが訪れたことから、Aさんから靴を買いました。
Aさんは靴を45足売ることに成功しました。
隣の国へ行ったBさんは?
Bさんは隣の国へ行きました。
その国の人たちは靴を履いているのですが、Bさんは靴を売る店がまだまだ少ないことに気がつきました。
(裸足の国と隣の国は文化の交流がない前提です)
Bさんはそこでお店を開き、靴を売ることにしました。
Bさんのお店は大変繁盛し、1ヶ月間に4500足の靴を売ることができました。
しかも、売れ行きは上々で来月も同じくらいの数量を見込むことができます。
Aさんサッカーボールを置いて帰る
45足の靴を売ったAさんはさらに靴を履く文化を浸透させようとして、今度は靴11足とサッカーボールを置いて帰りました。
サッカーボールを置いたのはサッカーをしてもらいたいためです。なぜ、サッカーをしてもらいたいかというと、靴を履いてサッカーをすれば、チームが強強くなるからです。
裸足の国で靴を履いてサッカーチームと、靴を履いていないサッカーチームが試合をして靴を履いたサッカーチームが圧勝をしました。
裸足の国の人々は、靴を履けばサッカーが強くなることを知りました。
Aさんが再び裸足の国を訪れた時、サッカーチームの人たちに靴が飛ぶように売れました。
これでこの話はおしまいです。
この逸話が意味するところ
Aさん、Bさんのどちらが正しかったのか
あなたはセールスマンとしてAさん、Bさんのどちらが正しかったと思いますか?
Aさんは、靴を履く文化のない裸足の国はブルーオーシャンと考えました。
Aさんは地道に靴を売り続ければ時間がかかりますが、きっと靴の販売数は伸びていくことでしょう。
しかし、時間がかかります。
時間がかかっている間に、裸足の国の人々は靴に興味がなくなるかもしれません。裸足の国の人々は、靴がなくても今まで生活もサッカーもできます。
Bさんは、靴のビジネスが未発達な隣の国がブルーオーシャンと考えました。
Bさんはすぐに多量の靴を売ることができました。
しかし、ブルーオーシャンとはいえすでにライバルはいるのです。
ライバルが新たにそのような販売戦略を取ってくるか分かりません。
場合によっては、売り上げが激減するかもしれません。
マーケティングに正解はない
この話の結論はマーケティングに正解はないということです。
セールスマンとしてAさん、Bさんのどちらが正解なのかは分かりません。
この話が言わんとしているところは、「マーケティングに正解はなく、常に状況に合わせて方法を変化させよ」ということです。
Web集客も同様だと考えます。
以前のブログでペライチなどの固定サイトとブログを組み合わせた方が良いと書きましたが、100%正解かどうかは誰も分かりません。
現在において、組み合わせた方が「より良い」というだけでもっと良い方法があるかもしれません。
まとめ
裸足の国で靴を売るという逸話を紹介いたしました。
裸足の国で靴を売る努力を継続してした方が良いのか、さっさと裸足の国は諦めて隣の国へ行った方が良いのか、どちらが正解か分かりません。
Web集客も一度仕組みを作ってしまえば、未来永劫その仕組みで良いということはありません。常に見直してその仕組みを変化させていく必要があります。
今回はWeb集客とはちょっと離れたマーケッティングの話をしましたが、皆さんの参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。